断られて終わりではない。M&Aで“再チャレンジ”を成功させるための考え方
2025/12/18
こんにちは。MAny運営事務局です。
M&Aを検討していると、買い手から「今回は見送ります」という連絡を受けることがあります。
多くの経営者が、この瞬間に
「やはりうちの会社は評価されなかったのか」
「もうM&Aは難しいのではないか」
と感じてしまいます。
しかし、M&Aの現場では一度断られた後に成約へ進むケースは決して珍しくありません。
重要なのは、「断られた事実」そのものではなく、「その後にどう動くか」です。
断られた理由は、必ずしも“会社の価値”ではない
買い手が検討を見送る理由は、売り手の価値不足とは限りません。
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買い手側の投資方針が変わった
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想定していた地域展開と合わなかった
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他案件を優先することになった
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組織体制が整っていなかった
このように、売り手側ではどうにもできない事情で断られるケースも多くあります。
にもかかわらず、「否定された」と受け止めてしまい、検討自体をやめてしまうのは非常にもったいないことです。
再チャレンジの第一歩は「理由の整理」から
次につなげるために最も大切なのは、
「なぜ今回は進まなかったのか」を冷静に整理することです。
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数字の説明が足りなかったのか
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社長依存が強いと判断されたのか
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買い手の戦略と合わなかったのか
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社員や引き継ぎ面に不安があったのか
理由が曖昧なまま次の買い手を探しても、同じところでつまずく可能性があります。
一方で、原因が見えれば、次に向けた準備ポイントが明確になります。
少しの「整備」で評価が変わることも多い
再チャレンジというと、大きな改革が必要だと思われがちです。
しかし実際には、以下のような“小さな整備”で状況が好転することもあります。
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社長しか分からない業務を言語化する
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売上構造を図にして説明できるようにする
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キーパーソンの役割を明確にする
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顧客との関係性を整理して資料化する
これらは事業そのものを変えるのではなく、「伝わり方」を整える作業です。
中小企業のM&Aでは、この“伝え方”が評価を大きく左右します。
同じ条件でも「相手」が変われば結果は変わる
M&Aは、相性の要素が非常に強い取引です。
ある買い手には合わなかった事業が、別の買い手にとっては「探していたピース」になることもあります。
そのため、再チャレンジでは
「前回と同じネットワークだけで探さない」
ことが重要です。
異なる仲介会社、異なる買い手層、異なる視点に触れることで、
思いがけない可能性が開けることがあります。
MAnyなら、再チャレンジの“整理”から始められる
MAnyでは、すでにM&Aを検討した経験がある経営者の相談も多く寄せられています。
匿名で複数の仲介会社に相談できるため、
「前回どこが弱かったのか」
「次に向けて何を整えるべきか」
を客観的に整理することが可能です。
再チャレンジは、勢いで進めるものではありません。
一度立ち止まり、視点を増やすことで、成功の確率は確実に高まります。
まとめ
M&Aは、一度の判断で決まるものではありません。
断られた経験は失敗ではなく、次に進むための材料です。
会社の価値が変わらなくても、
「準備」「伝え方」「相手」
が変われば、結果は大きく変わります。
焦らず、諦めず、適切な再チャレンジを。
MAnyは、その一歩を支える存在でありたいと考えています。
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