2回目のM&A検討で成約へ。ある社長が“やり方”を変えて見えた景色
2025/12/25
こんにちは。MAny運営事務局です。
M&Aを検討したものの、買い手から断られてしまい、
「もう一度やる意味があるのだろうか」
と悩む経営者は少なくありません。
今回は、2回目のM&A検討で無事に成約へ至った中小企業の社長の事例をご紹介します。
1回目のM&A検討:結果は「見送り」
A社長(60代・サービス業)は、後継者不在を理由に初めてM&Aを検討しました。
仲介会社を通じて数社の買い手と面談したものの、結果はすべて「今回は見送り」。
理由として伝えられたのは、
・社長依存が強そう
・数字の背景が分かりづらい
・引き継ぎ後の運営イメージが持てない
というものでした。
A社長は「会社の中身は変わらないのに、否定されたようでつらかった」と当時を振り返ります。
そして一度、M&A検討自体を中断しました。
再検討のきっかけは「視点を変える」こと
半年ほど経った頃、A社長は改めて考えます。
「本当に会社の価値がないのだろうか。それとも、伝え方の問題だったのか」
そこで2回目の検討では、次の点を意識しました。
・事業内容を第三者に説明できる資料を作成
・社長しか把握していなかった業務を社員と共有
・「売りたい理由」ではなく「引き継ぎ後どうしたいか」を整理
・会社を大きく変えたわけではありません。
“買い手目線で理解しやすくする”準備に時間をかけたのです。
2回目のM&A:相手が変わると評価も変わる
2回目の検討では、前回とは異なる仲介ルートを使い、複数の買い手と接点を持ちました。
すると、ある買い手企業からこんな反応がありました。
「この事業は、当社の既存サービスと非常に相性が良い」
1回目では評価されなかった点が、
2回目では「強み」として受け取られた瞬間でした。
条件交渉もスムーズに進み、最終的にA社は希望に近い形で成約に至りました。
成功の分かれ目は「諦めなかったこと」ではない
A社長はこう語ります。
「大事だったのは、無理に続けることではなく、
“何を変えるべきか”を冷静に考えたことだったと思います」
M&Aは一発勝負ではありません。
相手、タイミング、伝え方が変われば、結果も変わります。
まとめ
2回目のM&A検討で成約した企業に共通するのは、
会社の価値を疑うのではなく、進め方を見直したことです。
一度断られた経験は、次の成功へのヒントでもあります。
再チャレンジは、失敗の延長ではなく、戦略のアップデートです。
MAnyでは、こうした「一度検討したことがある経営者」の相談も多く寄せられています。
次の一歩を考える際の選択肢の一つとして、ぜひご活用ください。
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